なかの歯科では、患者様皆さんに唾液検査を受けていただきます。
ではなぜ唾液検査が必要なのでしょうか。
歯を失う原因となる大きな二つの病気には、う蝕(虫歯)と歯周病があります。
その中でう蝕のリスク(危険度)を調べるために必要なのが唾液検査です。
唾液検査で調べる項目は
・う蝕菌が多いのか少ないのか(正確な数は測れません)
・唾液の力(唾液の緩衝能といいます。)
・唾液の量
です。
では、これらとう蝕のリスクの関係性をお話しします。
⚪︎う蝕菌が多いのか少ないのか
唾液検査で調べるのはう蝕菌の中でも代表的な、
ミュータンス菌(SM菌)とラクトバチラス菌(LB菌)です。
正確な量を測ることはできませんが、この二つの菌が多いのか少ないのかは
調べることができます。
う蝕菌が多い方のほうが、少ない方に比べるとう蝕になりやすいと判断します。
⚪︎ 唾液の力(緩衝能)
食事をするとお口の中は酸性になります。そして少し歯が溶けた状態になります。
(脱灰と言います)
酸性になった状態を中性に戻し、歯を修復してくれるのが唾液です。(再石灰化と言います)
中性に戻してくれる力を唾液の緩衝能と言います。
唾液はう蝕予防にはとても重要です。
唾液の力はひとりひとり違いますので、検査により調べる必要があります。
⚪︎ 唾液の量
唾液はう蝕予防にとても重要とお話をさせていただきましたが、しっかりと量が出ていないと
う蝕のリスクが高くなります。
唾液の量が少ない方は原因を調べ、改善できる可能性もあります。
リスクはひとりひとり違いますので、予防方法や治療法は皆さん同じではありません。
例えば、う蝕のリスクが低い方はすぐに治療をしても再びう蝕にはなりにくいかもしれません。
しかし、う蝕のリスクが高い方であれば、リスクを下げて治療を行わないと
またう蝕になり、治療を繰り返すことで歯を失うことにつながります。
なかの歯科では、う蝕のリスクを調べるために唾液検査が必須となっております。