タイトルを見て「 エッ?」と思う方もいるかもしれません。
「虫歯(う蝕)にならないように歯磨き🪥しっかりしてね。」
歯医者に行くとよく言われる言葉だと思います。
なぜ歯磨きだけではう蝕を予防できないのでしょうか?
⚪️ う蝕になりやすい場所の問題
う蝕が出来やすい場所は
1.歯の溝の中
2.歯と歯の間
3.歯と歯ぐきの境目(歯頚部) です。
順番に説明させていただきます。
1.歯の溝の中
溝の中は狭く、歯ブラシの毛が中まで入りません。細菌の塊を歯ブラシで完全に取り除くことはできません。
2.歯と歯の間
歯と歯の間は詰まっていますので、ここも歯ブラシの毛が入りません。
補助的にフロスなどを使う必要があります。
3.歯と歯ぐきの境目(歯頚部)
歯と歯ぐきの境目(歯頚部)は歯ブラシで磨ける部分です。
しっかりと歯磨きをしましょう。
う蝕が出来やすい場所トップ3のうち、2カ所は歯ブラシが当たらない部分です。
そのため歯磨きだけではう蝕を防ぐことはできません。
⚪️ う蝕の予防法について
歯磨きは一般的に虫歯(う蝕)予防の基本的な手段として認識されていますが、
実際には歯磨きだけではう蝕を完全に予防することは難しいと言わざるを得ません。
歯磨きはもちろん重要ですが、う蝕を防ぐためには他のことにも気をつけなければいけません。
・食生活習慣
砂糖や甘い飲み物の過剰な摂取はう蝕の原因になります。
特に間食をダラダラとしてしまう方は要注意です。
う蝕を予防するためには食生活習慣の改善が必要です。
・フッ素の利用
フッ素はう蝕予防に効果的で、様々な歯にとって良い働きをします。
フッ素入りの歯磨き粉や洗口液を正しく使用することで、う蝕予防に高い効果を示します。
・歯科医への定期的な受診
定期的な歯科検診とクリーニングは虫歯の早期発見や歯の健康状態を
把握するために重要です。
一生ご自分の歯で食事ができるようにお手伝いをさせていただきます。
⚪️ まとめ
今回は歯磨きでだけではう蝕を予防できないという話をさせていただきました。
もちろん口臭や歯周病を予防するためには歯磨きは大切です。
ただ、う蝕予防に関しては歯磨きはそれほど重要度が高くありません。
それよりも、食生活の改善や正しいフッ素の使用が重要となります。
なかの歯科では管理栄養士が食生活のお悩みや、改善のお手伝いをさせていただいております。
気になる方は、是非ご相談ください。